内視鏡下副鼻腔手術に欠かせない革新的な器具、マイクロデブリッター

2024.03.15

内視鏡下副鼻腔手術が導入されてから約30年が経ち、この分野では多くの進展とイノベーションがありました。その中でも特に革新的な役割を果たしたのが、マイクロデブリッターです。この器具は、吸引しつつ先端の歯が回転することで、病変した粘膜を効果的に除去します。鼻茸を取り除く際の清々しい感覚は、耳鼻咽喉科に興味を持つ研修医が増えるほどの魅力があります。

マイクロデブリッターの持ち方には、鉛筆のように持つ方法とナイフのように持つ方法があり、どちらも患部に優しく接するよう心掛けます。副鼻腔内の病変部に応じて持ち方を変え、精密な手術を行うことが可能です。マイクロデブリッターの使用では、先端が常に見える状態を保ちながら、なめらかに粘膜全体を磨くように触れることが重要です。これにより、病変粘膜のみを除去し、健康な粘膜を保護することができます。

この手法による手術は、粘膜の損傷を最小限に抑え、患者さんの負担を軽減することに貢献しています。卓越した技術により、より安全で効果的な治療を提供することが、私たちのクリニックの使命です。

マイクロデブリッター【©︎スタジオビウム】の画像はふりめどさんからいただきました。

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