内視鏡下鼻副鼻腔手術で使用する詰め物の新規素材の特許とAMED

2024.04.14

慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の鼻の手術を終えるときには、血を止めるためと傷を早く治すために鼻に詰め物をします。

内視鏡下鼻副鼻腔手術を終えて副鼻腔にガーゼで詰め物をした場合ですと、乾燥して鼻の中の傷とくっついてしまい、ガーゼを抜くときに痛みや出血するだけではなく、副鼻腔に新たに傷ができてしまい、癒着の原因にもなりました。もちろん、当院では、そのようなことができるだけ生じないよう、販売されている製品の中で、できるだけ痛みの少ない、癒着の起こらない商品を採用しております。

院長は、内視鏡下鼻副鼻腔手術に適したさらなる良い素材を求め、鹿児島大学理工学研究科の武井先生が独自に開発した新規素材に着目し、これまで共同で研究を重ねてきました。

昨年、鼻の詰め物としての新規素材として特許を取得しました。今回、さらにその研究が認められ、武井先生がAMEDという研究期間に採択されました。

AMEDとは、「Japan Agency for Medical Research and Development」の略で、日本医療研究開発機構のことを指します。これは日本の独立行政法人であり、医療分野の研究開発を推進するために設立されました。

AMEDの目的は、新しい治療法、薬、医療技術の開発をサポートすることで、これらが病気の予防や治療、健康増進につながるようにすることです。具体的には、さまざまな疾患や条件に対する研究プロジェクトに資金を提供したり、研究者間の協力を促進したり、そして研究成果が社会に役立つように実用化されるプロセスを支援します。

つまり、今回、AMEDの支援のもと、私たちの研究が推進できるようになります。この新規素材が商品化され患者様の元に届くにはまだまだ時間がかかると思いますが、内視鏡下鼻副鼻腔手術後の患者様のつらさを限りなく減らし、病気がよくなるよう開発を進めていきます。

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