アレルギー性鼻炎患者の半数に慢性副鼻腔炎が隠れている?!

2024.03.12

アレルギー性鼻炎として治療を受けているものの、症状が改善しない場合には、好酸球性副鼻腔炎を合併していることがあると、学会誌アレルギーの総論「専門医のためのアレルギー学講座 アレルギー性鼻炎 手術 アレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介手術,鼻中隔矯正術,後鼻神経切断術 」にも記載させていただきました(図を引用しています)。
今回、アメリカ、オハイオ州シンシナティ大学病院から論文誌Otolaryngol Head Neck Surgに見解の一致する報告がありました。

鼻アレルギーを主に訴える患者219人を問診と鼻の内視鏡で評価したところ、
✅91.3%がアレルギー性鼻炎と診断された。
✅そのうち、45.2%が副鼻腔炎を合併していた。
✅男性、内視鏡スコア、問診票の鼻症状と関連していた。

中等度以上の鼻閉または鼻汁症状、嗅覚の低下、鼻内視鏡検査所見が陽性であれば、副鼻腔炎の可能性が高くなります。あらためて、問診の重要性、耳鼻咽喉科ならではの鼻咽腔ファイバーや副鼻腔CTで鼻茸・副鼻腔炎の評価を行うことの重要性が報告されました。

Otolaryngol Head Neck Surg. 2024 Jan 31.doi: 10.1002/ohn.646.

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