内視鏡下鼻副鼻腔手術の傷の治し方〜ウェットドレッシング〜
2024.08.05- #医療について
今回は、『傷の治し方〜ウェットドレッシング〜』についてです。
傷ができた時、消毒したり、乾燥させたりしていませんか?!
実はそれ傷の治りが遅くなってしまう原因かもしれません!
傷ができた時の対処方法は、昔と考え方が変わってきて湿潤療法”ウェットドレッシング”という方法が基本となっています。
“ウェットドレッシング”とは、少し湿った状態をキープして傷を治す治療法のことです。
傷の程度にもよりますが、傷は湿潤環境が最も早く治ると言われています。
「水でよく洗う」
「消毒をしない」
「乾かさない」
ことが大切です!
アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などの鼻の手術(内視鏡下鼻副鼻腔手術)後も適切な傷の処置、対応で術後の傷の修復具合や再発率が変わってきます。当院では、内視鏡下鼻副鼻腔手術後にガーゼを入れずに、マクロデブリッターで病気のある粘膜を除去し、健全な粘膜を顕にします。その創部へのダメージを最小限にする被覆剤(ワタ)をあてて、手術を終了します。当院で使用するワタは、濡れるとゼリー状になり、手術をおこなった副鼻腔の創部を覆い保護することで傷の治りを促進します。
傷の修復について理解し、対応する事で手術後の傷を適切に治していきましょう!
詳細はInstagramにて投稿していますのでチェックしてみてください↓